転職で年収は上がることが多いの?下がることが多いの?
転職をすることで現状の年収や月の給与額は上がることが多いのでしょうか?もしくは下がることが多いのでしょうか?
結論からお話ししますと、『年収は上がることの方が多い』です。
厚生労働省が毎年発表している「転職入職者の賃金変動状況(令和2年)」では、約40%の方が年収が上がり、30%は変わらず、30%が年収が下がったといった調査結果が出ています。
数値に表れている通り約半数の方は『現状維持』もしくは『年収が下がっている』となっており、転職を行えば必ず年収が上がるとも言い切れません。
では、どんな場合に年収が上がりやすいのか、下がりやすいケースも含めてご紹介します。
年収が上がりやすい転職ケース
年収が上がりやすい転職ケースとして最も多いのが『同業界・同業種への転職』です。
年収が上がるかどうかは、採用する企業側の業績によるところが大きいですが、可能性として一番年収が上がりやすい転職ケースとしては現職や前職での経験やスキルを活かし同業界・同業種へ転職する場合です。
最近では特に『エンジニア系』や『経営企画』、『経理、財務系』など専門性の高い職種は人材不足による追い風を受けており、転職による年収アップが大いに期待できます。
逆に『営業系』や『事務職系』は企業側からの需要に対して、転職を行う人(供給)が多くなっており、転職による年収アップが難しく現状よりも年収がさがる可能性が高いです。
年収が下がる転職ケース
最も年収が下がりやすい転職ケースとしては、『異業界・異業種への転職』です。
異業界・異業種へ転職を行う場合は、未経験での入社となるため成果を出せるかどうかを読みづらくなりますので、年収が下がる可能性が高くなります。
例えば、「営業職として働いていた人が新たにIT系エンジニアとして転職」などが考えられます。
この場合、まったくの業界未経験で入社するため仕事内容にも不慣れ、かつ基本的なスキルにも不足が考えられ、入社後すぐに一定の成果を出すことは難しいと判断されてしまうため、年収が下がるケースが多くなっています。
好条件すぎる求人には要注意
以下のような好条件すぎる求人には注意が必要です。
- 掲載している年収などの採用条件が良すぎる企業
- 内定後に相場以上の金額を提示してくる企業
甘い話しには必ず裏があります。一度企業の情報を確認し直してみましょう。
入社してみると実は残業が多く激務であったり、パワハラが横行していたりするかもしれません。そのため人材募集を行っても人が集まらず条件を良くしているといったことも考えられます。
または企業側が採用した人材へ期待感が高くなりすぎ、入社後に企業の期待以下の成果しか出せないと人間関係までギクシャクしてしまい再度転職を選択することとなったりするケースもあります。
そのため、もし企業から提示された条件が良すぎた場合は冷静になって、もう一度その企業の情報収集を行うことを強くオススメします。
企業の情報は、下記のような口コミサイトで確認することができます。
参考にしてみて下さい。
年収が上がる可能性が高まる転職方法
年収が上がりやすい転職方法としては、転職エージェントを活用して転職活動を行うことです。
転職エージェントでの転職活動をオススメする理由は、転職エージェントでは内定後に企業との年収交渉を行ってくれるからです。
給与面の交渉は自分からだと言い出しづらい話題ですよね。
転職エージェントが転職者の代わりに企業との年収交渉を行ってくれます。もともと採用企業との繋がりの深い転職エージェントも多いので、個人で直接給与交渉を行うより年収が上がる可能性が高まります。
転職で年収をアップさせたいと考えている方 もしくは、給与交渉は苦手という方は転職エージェントを利用して転職活動を行ってみてはいかがでしょうか?
オススメの転職エージェントを紹介している記事もありますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
まとめ
この記事では、転職活動における年収についてご紹介してきました。
ここまでに紹介した内容をまとめると以下の通りとなります。
- 転職によって年収は上がることの方が多い
- 年収を上げやすい転職は、同業界・同業種への転職
- 年収が下がりやすい転職は、異業界・異業種への転職
- 年収を上げたい人は転職エージェントを使用した方が上がる可能性が高くなる
- 年収などの採用条件が良すぎる企業には要注意
既にご紹介した通り転職をすれば必ず年収が上がるといったことはありません。
ですが、年収アップの可能性が高い業界・業種への転職や転職方法を選び転職活動を行えば、年収が上がる可能性が高くることは事実です。
現在転職活動中の方がより良い転職を行うために、この記事が参考となれば幸いです。
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